2012年9月17日月曜日

僕の家

小原村に住んで4年目、小原での生活にも慣れ自分のペースも出来てきたこの頃、「時を食べる」をテーマに「月10万円の贅沢」という生活実験でもあるこの暮らしを、そろそろ誰かに知らせたくなった。
生来機械音痴の僕にとってブログというのをやるにはCPのハードルは高過ぎて二の足を踏んでいた…インストールとかアプリケーションとかという言葉が出てくるだけでもうダメだ…。
それを今回いともたやすく飛び越せたのは、小原唯一のカフェ<コジカカフェ>のマキちゃんのおかげ、お店にCPを持って来てくれたら、竹内さんは打ち込むだけでブログが出来るように設定してあげる…とのこと、そして竹内のブログは誰かの目に止まるかもしれない可能性を手に入れた。
コジカカフェのことはあらためて<小原の可能性シリーズ>で紹介したいと思う、今日は人生に与えられた僕の時を過ごすベースキャンプ、小原の僕の家…竹の家と書いて「竹乃家」はこんな空間…。
小原村に住みたいと思い空家探しすること1年半、10軒くらいの古民家をまわり、最後に行き当たったのが乙ケ林の字にあった古い農家だった。
一年前まで15年間暮らしていた家族が住んでいたとのことだったが、大家さんの息子さんからは「あんなとこ人は住めませんよ…」と言われ、見るだけ見させて下さいとお願いし
500m四方に家なし、まわりを峠に囲まれたミニ盆地のような所にただ一軒というロケーションが気に入った。
家の方は…と言われると…「ん〜っ」たった1年人が住んでないだけでこうなるのかと驚きもした。
前の方の家具や荷物もびっしりだったし、床の間の床から竹がはえてたのにはビックリ、床も少しからだを斜めにしないとフラットがとれない傾きがあり、ほこりとクモの巣で「ひょっとしたらオバケ出るかも?」という薄暗くかび臭い家の中の様子だった。
でも外の気配は気持ち良く透明感ある種のスポットをも感じ、ここで暮らせたらいいなぁ…「よし!頑張るぞ!」とお借りすることになった。
友人の永沢君という大工(僕は彼をプロデューサーのライバルと思っていたほどユニークなクリエイターで、脚本家、演出、舞台美術…エッセイスト等マルチな表現者だと思っている)と4年かけ、壊している古い家があれば飛び込んで何か下さいともらいうけ、粗大ゴミ置き場から拾い物をし、山で材料を探し…とにかくコネクションを総動員して修復した。ウオシュレットトイレはたまたま手伝いにきてくれた友人の仲間が、昔下水道屋でバイトしてた時1台もらったのがあるけど使いますか?「頂き!」快適な文化生活に。
庭師の友人が隣りの浄化槽屋に聞いたら未使用で15人用のでかい浄化槽だったら邪魔だからあげるけど?「頂き!」等等、ユンボ借りて4人で庭に縦4M、横2M、深さ2.5Mの大穴掘って埋めたり…本当に多くの人のつながりで手に入ったもので僕の家はできている。これは凄いと思う。
あらためて「お金持ちよりコネ持ちを実感」お金がなくてもコネがあれば出来るという可能性を証明できた。
そんな数々の「もらいもの」もそのうちシリーズ化して紹介したいなぁ…。
そんなこんなの4年間、最後の半年は住みながらでないと進まないと思い、1部屋だけ暮らせる環境を作り、穴を掘って
ベニヤで囲った「野外トイレ」。外の厠を壊し移築し、前の人が使っていた木の風呂桶とマキ釜で作った「露天風呂」。カセットコンロ1ヶで食事を作って生活しながら作業した。
自分が住まうところが少しずつ形になっていく、無いものは
山や自然の中から代用品を見つけ、自分で作る。
しまいに漆喰の壁塗りは
「何もないけど、なんでもある」と感じたのはこの時だった
と思う…だからうちの扉についているドアノブは竹の根っこだったっり、曲がった木の枝だったり、「あっ、この子」「あっ、その子」と探しながら山歩きしながら集めたひとつひとつに思いが入っている。
そうこうしてまだ未完で「こんどはココ、その次はアソコ」
となぶりながらの今の暮らしがある。
友人が作ってくれた簡単な見取り図を見てみて…。

  










3 件のコメント:

  1. 竹内さん どうも!!!良いところじゃないですか! 素晴らしいですね・・ 今度のライブが楽しみです!!

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  2. これで僕のアドレスはそっちへ伝わったのでしょうかね?

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  3. 竹ちゃん 超お久しぶり オレンジにいた喜多でーす。恵樹にこのサイトを教えてもらって!アメリカに住んでるけどこの間金子章平さんを偲ぶ会が東京であって行ったら督夫にそしてミッチにも会った。 元気してる? 

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