2012年11月28日水曜日

明日は大きなわら人形

「ヤィヤァー祭」もあと一週間で会期が終わろうとしている
今になって、僕は仲間と作品を作り出した。
以前からひとつ作ると決めていたものの、作家の皆さんが作り終えるまでは雑用係で足らない材料を集めたり、人手の
必要な所でアシスタントしたりと、落着くことはなかった。
ようやく終わる寸前で自分の時間が与えられ、一週間前に
大きな<イノシシ>を仲間で作った、全長7m、高さ3mを
越えるもので、あと30パーセントでかくすると「もののけ姫の乙事主」くらいの大きさになるだろう。

  

  
別に乙事主を作ろうとしたのではなく、アートプロジェクトの中にいかにも素人作品と思えるものを展示したかった。
小原の人たちが見に来て「俺でも作れる…」と思えるものが
必要だと感じたから…。
それは次への種蒔きで、もし来年ヤィヤァー祭があれば小原の人たちが俺たちも作ろう、私たちも作ってみよう…と思える展示物の存在が大切な気がしたから…。

でも、自分で言うのもなんだが完成度が高く、かなりリアリティのあるイノシシが出来てしまった。
これは単品ではメッセージがなさ過ぎると思い、近年の小原のテーマでもある<イノシシとの対峙>を作品にすることとした。
 
当初は巨大なわら人形にヤリを持たせ死闘の場面を考えた、
「でも、命の奪い合いはなにか否だ」と悩んでいた時、ある人から「クワ持たせたら…」というアイデアがでた。
頂き!である、農で暮らす人が食物を得るために使う道具の象徴「鍬」を持ち、イノシシと向き合う作品に決めた。
今日は杉の間伐材で足や手、顔や胴体のパーツを切り出し、
明日はそれらをジョイントさせることになっている。
胴体だけで3m近くあり、足の長さも3m近い…「さぁ、どうやって立てるか?それが問題だ」、いつもの「やってみないとわからない…」で智慧を出し合い乗り切っていこうと思う。
タイトルは…小原には昔から農村歌舞伎があり、今でも保存会が作られ素人歌舞伎が毎年上演されている、これがなかなかいい…なので…<オバラわら舞伎18番「いのしし知らずの場」>というのにしようと思う。
12月2日、ヤィヤァー祭の最終日に完成を目指して…
ガンバロウ…!」





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