2012年10月4日木曜日

羯諦羯諦波羅羯諦

ずーっと「人は自分の死に向かって生きている」と思っている、だから<般若心経>の最後に出てくる「ギャァーテイ ギャァーテイ ハラギャァーテイ」を声に出すのが好きだ。
「行く者よ 行く者よ 彼岸に行く者よ…」僕にはそれだけでいい。…だから生きている間は精一杯生きろ…と言われている気がする。

つい先日、今生きていることが奇跡に近い交通事故を体験した、高速道路で追い越し車線を走っている時、僕の左走行車線を走っていたダンプカーがトンネルの手前で急にウインカーを点滅させて右の車線に入って来た。
後でわかったことだが、トンネル内で工事をしていて1車線になっていた…左側のダンプが大きすぎて死角になって、工事中右に寄れのサインが僕には見えなかった…。
かなりスピードを出していたので、急ブレーキを踏むには遅すぎるタイミングだと思い「もう突っ切るしかない!」とアクセルを踏み込んだ。
僕の車は右側の壁とダンプの間にはさまる感じで、右タイヤは壁をこすり、左の後ろにダンプカーがぶつかってきた。
おそらく1秒にもみたない瞬間の差で僕の車はすり抜けた…
ダンプがケツを押してくれたような格好になり、今だから言えるハリウッド映画のカーアクションさながらな体験であった。
あそこでブレーキをかけていたらダンプの後ろに突っ込んでいたし、スピードが出てなければダンプは前の方にあたり、壁に押し付けられていただろう…。
事故後、ダンプの運転手さんが自分はウインカーも出してたし云々…、保険が云々…の話しが出てきたので、「僕生きてるんです、生きてるだけですごいです…お金がとか、そんな
話しじゃないんです…」と言ってその場を後にした…。
僕の前方不注意とダンプカーの後方不注意、きっとそれだけのこと…でも「不注意」ということが命に直結する、原発しかり、戦争しかりの…人のやること。
<行く者よ 行く者よ 彼岸に行く者よ…>あらためてリアルに思い、まだその時ではなく「生きろ!」と言われた気がした。
里の時は稲の刈り取りが終わった田んぼのまわりに彼岸花が美しく咲き乱れる頃…彼岸には花がいっぱいなのかな?

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