2012年12月14日金曜日

焚き火とモーツァルトと流れ星

昨夜は「ふたご座流星群」のピークということで、街の中に
住んでいるならともかく、小原という中山間地に住み、峠に
囲まれいちばん近い隣りまで500mという外灯もない場所で暮らす身としては<観察会>を催さない手はないだろう。
朝から友人たちに「今夜、ひま…?」と電話をかけ数人が集まることになった。
かなり寒い夜になるだろう…暖まる食い物があるといいな…
イノシシの肉をもらったのでクリームシチューを作ろう!…
デッキの上で見ることにして、邪魔にならない場所で焚き火
をたこう…ここに廃材と杉の枯葉を用意して、あとは火をつ
けるだけにしておこう…静かなのもいいけど何かいいBGMも
あつたらいい…そうだモーツァルトのミサ曲が雰囲気だ!
ということで濡れ縁にスピーカーをセット。
あとは皆が来る10時前に焚き火の点火、BGMを流す、シチューを火にかけておこう…。
という言い出しっぺ、主の接待準備とあいなる。
午後10時、車のヘッドライトが家の前の雪が残る畑を浮かび上がらせて三々五々皆がやって来た。
お迎えはハナとキノコの遠吠えである…特にハナの狼チック
なロングトーンは山々に響きカッコイイ。
最終的に7人が集まり、メインの「ふたご座流星群」が
登場する夜空を見上げる、誰かが「アッ!」というと「見た
見た…」が続く。


きっと今夜は世界中でこんなシーンがあるんだろうな…
カップルで親子で仲間で…日食や月食はショーの時間が
あらかじめわかっているが、フェイントかけているのかと
思われるほど、いま東に流れ、そのあと西にあらわれと
予測できない場所とタイミングで全天を駆け抜けていく流
れ星のショーは、ただただ夜空を仰ぎ続けているものが
いいものを見られる、「これって公平」と思った。
お金をたくさん払ったらいいものが見れる…という訳には
いかない自然界のショー、気温は−2度、焚き火は暖かい、
小原にいて「流れ星」を焚き火とモーツァルトで迎える…
こんな時の味わいを<贅沢>といわずして…今夜2時間で
30近い流れ星を見送った。

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