2012年12月31日月曜日

今年…来年…。


明日一日で2012年が終わる、そして2013年が始まる
…と言っても、そのことは人間以外の生物には何も意味を
持たない。
おそらく陽が登り陽が沈み、夜を迎え夜明けを迎える、その
繰り返しの時を「与えられた時として<命>として」生きているだけのことだ。
この瞬間にも地球という太陽系の惑星は秒速500mで自転
しながら秒速30kmで太陽のまわりを回っている…想像の
つかないスピードの乗り物だと思わないか…。
そして月という地球の惑星の引力でこのスピードになっていて、月が無ければ加速した地球は暴風が吹き荒れ生命が地上で過ごすための条件も変わってくる。
太陽との距離の適当さゆえに水と空気が存在し「生命活動」
が許されている…隣りの金星の位置でも火星でもだめで、奇跡的なポジションに「我が惑星」は存在している。

<モンゴルで見た朝日と夕陽>

以前1990年に日本人ではじめて宇宙を飛んだTBSの秋山豊寛さんの話しを聞いたことがある、地上に帰還した時の
感想は「宇宙から見る地球のどこにも国境のない美しい星
だ…」ということ。
今、中国とは「尖閣諸島」韓国とは「竹島」、ロシアとは
「北方4島」…とか「うちのもの」という国境がどうとかの<線>が問題になっているし、人類史はその<線>をめぐる
戦争の歴史の枚挙に尽きるといってもいい。
アフリカの地図を見ていると国境の不自然なこと、定規をあてて線を引いたとしか思えない一直線の国境ばかり、植民地を求めて戦争と政治が引いたその線が家族や親族、部族や民という<暮らしと文化>を分断した。
そして今またさらなる欲望は<誰もが豊かになりたいはず>
とその線を多国籍企業という経済至上主義であり拝金主義が
<それぞれの暮らしと文化>をお金のために解体しようとしている。
ある人が「文明は人間の欲望にそった方向に展開して行くと」何かで書いていたが、その欲望とは人間が持っていた
能力を退化させていくことだったのだろうか?
新自由主義という「新しい自由」とは?経済には国境という
線が邪魔になって来たらしい、勝手に線を引くことが自由とやって来た人たちが、今度は線を取ろうとしている。
<根こそぎの金>を求めてビジネスマンたちが自由勝手に
資本を元手に札束で国というマーケットを侵そうと狙っている。
それは国境という線が持っている、固有の文化、暮らし方という「線」である。
そこに住み暮らす人たちが「何を大切に生きているか」、そしてそのことからどういった社会システムを育てアイデンティティを育んできたのかということを無視して固有文化を、歴史が培った人間性を破壊しようとしている。

<モンゴルの草原で羊の放牧をしている子供たち…>


世界中に生きている人の1%の欲望が99%の人々の大切なものを破壊しながら「お前も豊かになりたいだろう…」と
いう価値観を押しつけてくる。
失ったものは帰ってこない…<TPP>とはそういった欲望の更なる人間性破壊をはらんでいる。
お金…お金…MONEY…MONEY…その行く先に待っているものに
イマジネーションを働かせれば、その先の結果がどんなもの誰もが想像はつくはずだ。

この奇跡の美しい惑星「地球」で、我々に与えられた「時」
という生命の時間をいとおしく思わないか?
生きとし生ける全ての命に平和と安らぎが与えられますように…と祈りつつ今年を終え、来年を迎えよう。
人の愚かさを許しつつ身勝手さとは闘わないと…でも自分に
与えられた「時」は味わいつつ…来年はそんな一年かなぁ…
妻郁子の挑戦も来年は山場を迎えそうだし、パートナーとしてしっかりタッグ組まないと…と思ってる。









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