2012年11月7日水曜日

今日もわらわら。

今日もわらわら…とは。
「ヤィヤァー祭」は<わらわら祭>と名前を変えても
いいかもしれない。
わら=藁のことで軽トラ17杯、必死に集めたかいあって
作家さん達はワラを仰山使ってくれました。
あとワラの残りは軽トラ4杯分くらい…今日も鈴木さんの
作品で小原のワラ屋根家屋を象徴した縄文式のワラ屋根
作りに終始、いよいよ明日には全部のわら掛けが終了しそう。
かなり夕方からは寒くなってきたので、ワラのお家は
暖かそうで出来上がりが楽しみです。


ワラを束ねて一束作り、それを二つ合わせて頭で縛る、
いわゆるハザ掛け手法のワラ屋根、まぁそれは大量の
ワラが必要になる、この作業にのべ何十人関わったのか?
これも明日で終わりになるのか…なぁ…。

*小澤直樹さんの「Guardian(守護神)」

  
*桜井里恵さんの「かかし庵」

  


明日もワラ屋根作りの手伝いをしながら、朝は杉の間伐材
を取りに…これはやっと僕の作品制作にかかる準備が始まったということ…さぁ、いつ出来るか?
さっきお風呂で思いついた僕の作品タイトルは…
「小原藁舞伎十八番 いのしし知らずの場」乞うご期待!

2012年11月6日火曜日

夕暮れの案山子たち


とりあえず「ヤィヤァー祭」も始まり、今日は4日目何人の人が会場を訪れたか、6人だったかな…。そろそろ紅葉がいい感じで山の色を変えつつあるので小原への小旅行においでよ。
作家さん達の力作が里の休耕田に「華」を咲かせ、里の秋をいっそう際立たせているから…。
3日のオープンに向けてキャパオーバーぎみの猛進もやっと一息つき、今朝は久し振りに良く眠ることができ余裕を持って残り作業に取りかかれる感じだ。

会場の近くの山に放置してあった直径60センチのマキの大木を見つけ、石彫作家の平山真也くんが太い丸太から不思議なキャラクターを削り出していた、明日にはすでに出来ている一体と合わせ「PLAY」というタイトルの2体の彫刻が展示されるだろう。
これでほぼ完成した作品は6作品、あとは鈴木琢磨さんの
「村の守人」という43体のかかしがワラ屋根の小屋を守る
という作品の完成で作家さん達の作業は終了する。
今日は鈴木さんの手伝いで一日小屋のワラ掛けをしていた、
午後4時半には陽が暮れその後はつるべ落としで暗くなる。
一日の作業を終え皆でお茶タイム、日暮れの作品の写真を撮ったので見て欲しい。

2012年11月3日土曜日

「ヤィヤァー、もう足が動かないよ…。」

今日「ヤィヤァー祭」が始まりました…ハァ…
全体の仕上がり状況は完成した作品〜まだ手つかずの
作品までの巾で7割というところか…ハァ…
もし僕が医者だったらドクターストップをかける作家1名、
要注意の作家が2名というくらい、作家さん達は連日朝から暗闇の中まで作品の制作に没頭している。
僕もその中を動き回わり一度座るともう立てません…という
感じで足にきているようだ…ハァ…
初日の今日、オザワ君の「Guarder」に泥をぶっけて作品の
完成を皆で喜んだ。
厚木さんの小原昔話しをテーマにした高さ8mの布作品も
今日、旭の木こりさんマサ君が来てくれて無事木に吊ることが出来た…上は10mくらいの高さのヒノキにつなぎ、下は
湿地と呼んでもいいヌカルミに足を取られながらの設置
作業で長靴の人以外は靴も靴下も濡らしての帰り道になった…ハァ…でもいい感じのアート空間が出来そうだ。
*…もう眠い…ハァ疲れた…写真は明日撮ろう…ハァ…




2012年10月31日水曜日

やりに来て<ヤィヤァー祭>

ついに10月最後の日をむかえ「ヤィヤァー祭」初日まであと2日となった。どこまでのことが出来るか…材料は?人手は?制作可能な日程は?天気は?…
やったことのないことをしようとする時、先が見えない、予想がつかない、理想はあるがそのとおりにものごとは動かないことも承知で「ものごとの旅」はいつも始まる。
とても重要なファクターが2つあるとする、2つ揃わないと
形にならない、時と人のタイミングはいい時が少なく、ベストに揃うことは稀だ。
この人の都合がいい時はもう一人がダメであったり、人と材料があと先であったり…多くの人が関われば関わるほど、その調整は難しい…そんな行き違いの繰り返しでこの2ヶ月はアッという間に過ぎて行った。
よくトラックを運転したし、よく田んぼのぬかるみを歩いた気がする、そして重いものもずいぶん運んだ。気がついたら腕で足や胸の筋肉がこの間でついた感じだ、もちろん筋肉痛といっしょに…。

昨日は「茶室」のワラ屋根を完成させたので、水沢さんの家に古畳をもらいに行き、茶室に畳を搬入した。
3日には桜井さんの「魔女のお点前パフォーマンス」が見られるのか楽しみだ。



今日トラックに4回目の給油をした、いつも1回で20ℓ入れているので一ヶ月前良ちゃんに車を借りた時10ℓ入っていたとすると70ℓ走ったことになる。
リッター10キロとすると700キロ、ほとんど小原の中で乗ってることを考えると…やっぱりよく走ったと思う。
このところ良ちゃんのライトエースがいちばん運転しやすいと思えるようになった…。









…と言うことで3日のオープニング、やっぱり作家さん達は作品の前で、まだまだ手直ししたり、彫刻していたりと制作中だと思われるので、皆さん会場に来た時、作家さんが作業していたら「何か手伝うことある?」と聞いてみて下さい。
きっと「あぁ嬉しい…これお願いしていい…」と作品制作に参加出来るはず…「見に来るより、やりに来て…」



2012年10月29日月曜日

あんのじょう「ヤィヤァー祭」

追い込み作戦2日目やはり天気予報どうりの雨…昼過ぎまではこの雨ならという弱雨で来ていた作家さんだけで作業決行
…田中めぐみさんの「ハザ掛けウェーブ」は黙々と音もせず進行して行く。
少し雨が強くなったらブルーシートでテントを張り、黙々の続行、3時頃雨足が強くなると他の作家さんや助っ人の皆さんも作業を止め、ブルーシートの下に集ってきて、黙々から
ワイワイガヤガヤのワラ束作り、とにかく手数のワラ束作り作業は加速して行く…結果、ほぼ田中さんのハザにはワラ束がほとんど掛かった…雨対策に成功した作家の勝利宣言である、あとは作家の美学をどこまでこだわるかというところまで完成に近づいた。
上から見ると鎌の形をしているハザのウェーブ、休耕田の田んぼに久々に稲のワラ束が掛かる。

さて、例の桜井里恵さんの「茶室」のワラ屋根だが、小原のスーパーマンこと吉村のおじさんから「ダメ!こんなの乗せたら建てやが崩れるでぇ…」ということで、前日ボランティアの男手を投入して作った<ワラ屋根パネル工法>はあっけなく初めからやり直し…。
今夜のブログタイトルに「あんのじょう」と付け、漢字変換してみたら…納得。
「あんのじょう」は<案の定>と書くということ、ようは
<案>の<定め>、は最初から上手くは行かないさだめであったとさ…。

…ということで今朝から一日中かけ、ワラ屋根作りをゼロからスタート、ピッペン君、紀平君、長嶋さん、まりちゃんの
ヘルプも得て、今日8割方ワラ屋根がかかった…コジカカフェからのおいしいホットコーヒーの差し入れはとてもありがたかった…ありがとうね…。



さぁ明日はいよいよほとんど手つかずの石の彫刻やってる
豊橋の作家、平山君が彫刻作業にかかれるぞ。
今日の午後、吉村さんがユンボで長い時間かけて山から下ろしてくれた直径60㎝くらいの大木が君を待ってるぞ!
昨日からの「学び」は<あんのじょう>は<案>の<定>と
書く…ものごとプランどうりにはイカナイヨということ…。

2012年10月27日土曜日

「ヤィヤァー祭」追い込み作業日

今日は本番前最後土日2日間で予定していた「ヤィヤァー祭」の製作作業、明日は80%雨なので一日でやれるところまでと…30人以上のボランティアが集まり、朝から気合いも入りみんな頑張った。
休耕田は雨が降るとぐちゃぐちゃになるし、素材のメインのワラは濡れて扱いにくいし、竹は滑るし…なによりも手作業は進まない…呼び掛けに応じてくれた地元のおかぁさんやおじさん達、それに名古屋や豊田をはじめ小原以外の所からも
大学生や高校生、孫をつれた主婦など多様な人が助っ人にかけつけてくれた…本当に助かりました、ありがとう…。

今回参加の作家中いちばん若い23歳の田中めぐみさんの作品は<はざかけ>をモチーフにしたウエーブ、彼女は一晩会場の休耕田でインスピレーションが舞い降りるのを待って野宿した。
一反の田んぼを一日中かけほぼ一人でもくもくと草刈し、旧式の耕耘機で耕し、プロのおじさんから番線巻きの指導を受け竹でハザを作った。
のべ20人くらいでワラを束ね結び、ただただ気長に同じ作業をし続ける根気のいる作業、今日で三分の二のハザ掛けを終了した。

鈴木琢磨さんは小原の43ある字を案山子で表現したいということで、今日は小原の皆さん、豊田東高校の高校生らが中心となり朝から案山子作り…。
小原のおばぁちゃんや主婦の方達から頂いた古着を一体一体
古着やハギレの山から選び、じつにバランスのいい?おもしろいコーデュネートで仕上げてくれた。
今日一日で5mの竹の先に30体の案山子が空に揺れることとなった。
この作品、今日で50%の完成かなぁ…。


このほか、茶室を作って「お点前」のパフォーマンスをする
桜井里恵さんの茶室作りはワラで屋根を葺くところまでいったが、ワラの量が多すぎたのか重くて上がらなかった…どうしようかなぁ…。
「Guardian」守護神というタイトルの作品を作っている
土の造形作家オザワナオキさんの方は今日は予定の作業が
バッチリ出来たとのこと…ただし彼の作品はベースを作るところまでで、間伐材と竹とワラで出来た守護神をベースに
11/3から来場した皆さんに泥をぶつけてもらって完成させるという完全参加型の作品だ…11/3、4守護神を完成させるために、小原の小中学生が泥ぶつけに来てくれる。
皆さんも会場に来たら是非「泥ぶつけ」に参加して…。

開会まで一週間となったが、何ぶん野外での作業、雨が降ればできないし、人手がなければ進まないという製作作業、
きっと開会中も作っている作家さんがいるはず、もし会場に見に来ていたら手伝ってね…。

…しかし…明日の雨はイタイ…なぁ…。 

2012年10月23日火曜日

「ヤィヤァー祭」いよいよだ!


この4ヶ月あまり企画、準備してきたアートイベント「里山アートプロジェクト イン おばら」がいよいよ11月3日〜12月2日までの1ヶ月間にわたって小原の大坂〜北笹平一帯の里山、休耕田を使って開催される。
「小原でアート、なんのこっちゃ?」といきなりの話しに面食らったが、考えてみれば「自然界は全てがアート」だと思えば違和感のない話しだ。
名も知らぬ小さな虫を観察すれば、なんと美しい配色の模様であることか、四季折々の道ばたにさく5mmにみたない花の可憐と呼ぶにふさわしい存在美であることか、光りに近づこうと空に伸ばした木の枝の一本一本、全て一つとして同じでない造形の巧みさ…里山はアートで満ちあふれている。


また、誰が作ったのか、田舎道を歩けば廃材を集めて作ったであろう農小屋が時と雨風に洗われ、傾き傷んでは継ぎ足した補修の結果、絶妙のバランスで造形美を放っている。
秋の田んぼのハザもまた、インスタレーションとしての高い
完成度がある、竹で作られたイノシシよけの柵もまたしかり、棚田に調和した造形は見事なラインを形作っている。



「そうか!アートで満ちあふれているから<アート>がピンとこないんだ…」

今回、来年開催される「あいちトリエンナーレ地域展開事業」の企画として始まった<里山アートプロジェクト>は
ここから始まる…コンセプトは「森の記憶 里の回想」

…ハナとキノコとよく山に入るが、山の中で古いお墓を見つけることがある…嘉永◯年ペリーが来た頃か、安政◯年安政の大獄の頃か…長い小原の人々の足跡を強く感じた。
森も人もこの時のつながりの中に今だ息づいている、小原に
感じるふくよかで濃厚な空気は「時を断ち切らず、受け入れ受け継いできた有機的な関係性にあるぞ…」
そのことを「森の記憶」として「里の回想」として発信し、目を閉じ五感を解放し、感知することで「未来」からのメッセージに触れてみたい…と思った。


企画書とか書いても伝わらないと思ったので絵を描いた…
それからこの間の小原こだわりの材料集めとあいなる。

この間の準備期間、「巨大アートかかし」を作るワラを頂きにいろいろな所へ行き人に会い、ワラ満載のトラックを転がし、杉の間伐も素人ながらやり、竹もずいぶん切り運び…
何とか作家さんたちの作品それぞれのゴールが見え始めてきた。




「軽トラあんどんパレード」も予想していたより多くの
軽トラがパレードしそうだ…あと少しだ…頑張ろー!

次回は作家さんとその作品を紹介をしてさせてもらおう…。


タケウチの「軽トラあんどん」デモカー、夏祭りの夜
出しました…あんどんの中で影絵のパフォーマンスです。